FUJIFILM X-E3で梅田フォトウォーク
Leica X Typ113を4年間使った(上写真)。独立したてのまだ駆け出しの頃、27万円という大枚をはたいて。
今振り返っても「無茶しよるなぁ自分」と思うが後悔は全くしていない。
このLeicaのお陰で何でもない日でもカメラを持ち歩く習慣が出来た。
旅行に行くと「Leicaいいですね」と声をかけてもらえたりした。
本当にたくさんの思い出が詰まったカメラだ。
なんかお別れみたいな書き方をしてしまったが、売り払ったりせず今後も使っていく。
さて、このLeica Xは一見ミラーレス一眼に見えるが実はコンデジでとても軽いのが特徴。
しかしレンズ一体式で交換が出来ない。
最近トバログなどのブログに掲載されている写真を見て、レンズで遊びたい欲を刺激されていた。
そこでレンズの基本について勉強したあと、いろいろ検討した結果、新しいカメラを買うことに決めた。
機種はFUJIFILM X-E3を選んだ。
レンズはとにかくF1.2などの明るいレンズでボケを楽しみたかった。 そこで今回は「XF56mmF1.2 R」を購入した。
フルサイズ換算で85mmと、Leica Xの35mmと比べてかなり狭い画角となる。
これは練習のしがいがあるなと胸を躍らせた。
ひとまずダイニングを試しに撮ってみた。予想以上にボケる・・
こちらはデスク。部屋の隅っこから撮ってやっとキーボードが写せるという感じ。
しかし雰囲気は抜群である。
日常の一コマを切り出した感じが半端ない。
これでは画角が狭すぎてカフェなどの屋内や物撮りには向かない。
それは事前に分かっていたので、別でもう一本レンズを買った。
こちらは広角の「XF16mmF1.4 R WR」だ。
このレンズの特徴は超広角でありながら、15cmまで寄れる。接写は大好きなので、花とか撮るのが楽しくなりそう。
つまり、臨場感のあるスナップを撮りたい時はXF56mmF1.2 Rで、カフェなどの屋内の雰囲気を伝えたい時は広角のXF16mmF1.4 R WRで。
そして気楽な記録には35mmレンズのLeica Xという使い分けを想定して選択した。
かかった費用
品名 | 値段 |
---|---|
富士フイルム X-E3 ボディ(ブラック) | 86,868円 |
Kenko 液晶保護フィルム KLP-FXT100 | 1,027円 |
富士フイルム XF16mm F1.4 R WR | 106,000円 |
上記レンズ用フード LH-XF16 | 6,703円 |
FUJIFILM プロテクトフィルター F PRF-62 | 5,780円 |
富士フイルム XF56mm F1.2 R | 96,336円 |
上記レンズ用フード LH-XF23 | 6,960円 |
FUJIFILM プロテクトフィルター PRF-67 | 6,654円 |
合計 | 316,328円 |
ボディよりレンズの方が高い。
しかし今回の趣旨はレンズについて学ぶことなので、お金は惜しまない。
自己投資はケチらない。
最初はLeica CLを買おうとしていたので、それに比べたら随分安上がりである(金銭感覚の麻痺)。
早速出かけてみる
まずはXF56mm F1.2 Rを装備して梅田へ。
X-E3の使い方も適宜iPhoneで調べながら撮り歩く。
とにかくボケを楽しみたかったので、全部f1.2の開放で撮った。
今日は昼間に雨が降った。
551の肉まんを作る人たち
スタバ来た
臨場感すごい
地面のパターン
お花。前ボケも素晴らしい。
画角が狭すぎてカフェの雰囲気を伝えるにはやはり向かない。
XF16mm F1.4 R WR にレンズ取り替えて撮ってみる。
やはり超広角なので店内の雰囲気がよく分かる。
接写も楽しい。
英語ブログを書いた。
XF56mm F1.2 Rにまた付け替え。
退勤する人たち
夕焼けが綺麗だった
それを撮る人たち
大阪も結構変わったよね
白黒も楽しい。
カメラはARデバイスである
落合陽一氏がインタビューでこう語っていた:
写真撮影はクリエイティブ脳の筋トレ
-- 落合陽一が語るカメラへの愛情 | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム)より
自分も普段はプログラミングしたりUIを組んだり、写真とは直接関係のない技術を生業としている。
でもやっぱりそればっかりだと何だか危ない気もしている。
右脳を刺激するデバイスとしてカメラは最適だ。
カメラを持って街へ出かけると、視界が変わるのを感じる。
普段は見過ごしがちな風景が目にとまるようになる。
これは「見えないものが見えるようになる」という意味で、一種のAR(Augmented Reality)的体験と言える。
つまり、現実そのものの拡張ではなく、自分が受け止める現実を拡張する。
一つの物事から気付ける事が増えると、その分人生が楽しくなると思っている。
音楽を聴いて「このスネアのリムショットの鳴り方がカッコいい」とか、
絵を見て「機械のディテールの描き込み半端ないな」とか、
プログラムのコードを見て「このMapReduceアルゴリズムはエレガントすぎる」とか、
UIの画面を見て「カルーセルの使い方が斬新だ」とか。
そういうのって、実際に「やる側」になって初めて深く理解できるものが多い。
今回そこにカメラのレンズの知識と経験が加わったことで、例えば電車の広告に使われている写真をみて「これは56mm f5.6ぐらいで撮っているのかな」というようなアングルで考えられるようになった。
楽しい。
もっとたくさん撮って練習していく。